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岩本 昭
Z. Phys., A, 349(3-4), p.265 - 268, 1994/00
核分裂過程は、数百のハドロンから成る1つのクラスターが自発的に2つのクラスターに変化する大規模な組替え反応である。現在まで有効で計算可能な多体論的模型がない為、幾つかの集団座標(変形パラメーター)を導入してその空間での力学を解くという方向で研究されてきた。自発核分裂の場合はそれゆえ多次元空間でのトンネリングに問題は帰着する。半古典論としてのWKB法は1次元では確立しているものの、非可積分系の多次元版は大変難しい。ここでは、自発核分裂の場合に零点振動エネルギーが核分裂障壁の高さに比べはるかに低い場合には、多次元のWKB法が構築できることを示す。さらにこの方法の近似としての断熱近似法の可能性を議論する。